美しく勇ましい心を抱き締めて

7ORDERを愛するただのヲタクの独り言にしては長すぎるブログ

夢想人の話

 

夢想人

「次にやる曲は新曲です」と聞いた時、もしや、雨はじ?って思ったけど、安井くんの言葉を聴いていくうちに、あぁ違うって思った。「これからも夢を見ていきましょう」、とても優しく言った安井くんの声、忘れたくない。もうあと数ヶ月で3年経とうとしているあの日。「夢見ていこうぜ!夢って最高だろ!!!!」って、その黒い瞳で客席を見渡したあの日。あの日、客席に向けているようで、どこか彼自身に強く問いかけているようにも思えたその言葉が繋いだ夢の続きがそこにあった。安井くんの声で放たれた「ドリーマー」という言葉に、なんか魂が一瞬で昇華されてしまうような感覚になった。「まじか…まじか…」って、一気に脳が単細胞になって、とてつもない曲が今から世に放たれるって分かったから、めちゃくちゃ身構えたんだけど、歌い出しの美勇人くんの声でもうダメだった。彼の声はほんとにズルい。武道館に響く彼の寂しげだけど強い声がめちゃくちゃ胸にきた。「ぼんやりと長い夢を見ていたような気がしていた」って、光る瞳で遠くを見つめる美勇人くん綺麗だったな…。その瞳に映る景色は綺麗だっただろうか。そうだったらいいな。その瞳がこれからも曇りませんようにって、心から願った。君がみていた夢は、どんな夢だったのか、想像でしか分からないけれど、でも、これから君が見る夢は希望に満ちたものであるように願うよ。

これは私個人の解釈だけど、「立ち止まった時間、動き出せ」「寂しい夜は嫌になるよ」は、ド直球過ぎて胸抉られたな…。モロの声が寂しくて泣いちゃった。「使い古した荷物をカバンに気持ちを込めて旅に出たよ」「見えない明日に光が欲しくて前に進む」 (ここ歌う直前なスタンドマイク傾けて引き寄せる顕嵐ちゃんがスターすぎてときめいた)7人がこれまで手にしたもの全部、彼らは置いていくつもりは無くて、全部背負って前に進む強さを感じたな。前に「俺らって運悪かった年ないよね」って笑いあってたけど、この歌を聴いて、やっぱり光が見えない日だってあったんだなと分かった。それでも、そうやって笑えるのは、何も否定せず毅然と前を見据える7人の強さがあったからなんだなって考えたりして、ずっと言ってるけど「もう彼らには幸せしか降って欲しくない」ってまじで心の底から思った。寂しい夜なんてもう二度とないように願うことしか出来ないけど、できる限り永く彼らを愛したいって思った。

「言葉が舞う包む、君の声が繋いで紡いだ夢の続きを『叶うよ』と、願う君の愛で、寂しい夜に夢を見るよ」 ここを安井くんが歌うのは、完璧解釈の一致過ぎてな…。思い出したよ、あの日の「皆さんの声はちゃんと僕達7人に届いていました」と、確かに伝えてくれたその声を。届いているかも分からなかった、自分のエゴかもしれないと思いながらも諦めたくなくて届けつづけた声が、確かに届いていたことをその時に知った。そして、この歌の安井くんの言葉を聴いて、その届けていた声が彼らが寂しい夜に希望をもてた微かな光になっていたのかもしれないと、そう思ったら、「エゴかもしれない、けど諦めたくない」と思い続けたあの日々の私は確かにその瞬間に救われた気がした。でも、ここで歌う「君の声」「君の愛」は、7ORDERになってから新しく出会ってくれた人達の「愛」だってもちろん含まれていて、そう思えるのは今まで7人が伝えてくれた言葉の先が「全てのファン」だったから。本当に私たちファンは彼らに愛されているなって感じることが出来る。言葉を並べるだけだったら誰でも出来るけど、ほんとに心で「愛」を感じられるって凄いことだと私は思うんです。

この歌に散りばめられる言葉、本当にどれも強かった。「I'm still a Dreamer.」と何度も言うのは、私たちにその意志を伝えてるのか、自分たちに言い聞かせているのか、そのどちらもだと思うけど、彼らの決意がその言葉に込められてるなと感じたな。「夢を見る」、よく聞く言葉だけど、彼らのそれには彼らにしか分からない強い決意があるのは明白で、それが如実に現れてるのが「嘲笑えよ、無謀な冒険さ」という歌詞。ほんと…この人たちは…、って頭抱えて泣いたよ、この歌詞聴いた時。笑われたな…あの時、「現実見ろよ」って、「お花畑すぎるだろ」って、悔しくて悔しくて腸煮えたぎるぐらいだったけど、そうか…それは彼らが1番感じてきたのかもしれないなぁ…って思ったら、「絶対幸せになろうね」って涙止まらなかった。この歌詞の前に「さぁ、行こう重力を無視して、飛び立とう幸せを求めて、声よ届け、この愛よ」 という歌詞がある。「みんなでHappyをつくっていく」をテーマに掲げる彼らの優しさは、傍から見れば「甘い」とも言われることもあって、実際そう言う言葉は何度か目にしてきた。でも、このテーマはキラキラしているように見えて、彼らの挑戦だと思う。エンターテインメントは本来、たくさんの人たちの心を豊かにして、幸せに出来るものだから。エンターテインメントが大好きな7人は、その本質にちゃんと気づいている。数字がものをいうこの世界で、「自分のペースでね」って言ってくれる人たち、なかなかいないんじゃないか。自分たちの表現に自信が無いと、自分たちの表現が大好きじゃないと、「Happy」を1番上にもってくるの、簡単じゃないと思う。でも、7ORDERはそこに挑んでるんだよな、本当に強い。この7人なら、きっとまだ誰も知らない世界に連れて行ってくれるんじゃないかって、本気で思えたな、この曲を聴いて。彼らにしか描けない景色が今からの未来にきっとあるんだろうなって、確信した。

この曲は歌詞が強すぎて、ついつい言葉を追ってしまうけど、彼らの音もとてもとても良かった。彼らにしか描けない景色を確信したのは、この7人の音も理由にある。最初は音数の少ないとこから始まって、キーボードの音が主になってて、そこから音が増えていって、モロのサックスが加わった時、空の上にいるように一気に壮大になった。ステージ上のスモークがまるで雲みたいで、7人が雲の上にいるような演出も相まって、めちゃくちゃ壮大だった。サックスの音が、言葉にならんぐらい良かったなぁ…ほんとに。この人たちの音があればまじでどこまででも行ける気がした。演出も天才的で前曲で闇をぶち壊してから見える夜明けがとても綺麗だった。夜明けに響く7人の音が広い空へ連れて行ってくれるようなそんな感覚だった。1度音が全て止まって、静寂に包まれる瞬間もほんっとに鳥肌立ったな…。そこからまた音が再生されて、安井くん、顕嵐ちゃんてボーカルから捌けていく、残る楽器隊の一番最初に捌けるのは美勇人くんだったんだけど、美勇人くんが弦から手を離した瞬間にそれまでの音がどこか寂しくなったを感じた。美勇人くんの音が確かにこのグループに欠かせない音になってるのを、めちゃくちゃ感じて、ほんとに彼がこの6人と出会えて良かったって、心の底から思った。サックスの音が消える時も、キーボードの音が消える時も、ドラムの最後の一打の儚さも、最後に残るギターの音が消えて瞬間的に静寂に包まれる時も、全部「7ORDERの音は、7人誰が欠けてもダメなんだ」って思わせる瞬間だった。最後の演出は、改めて、7人が7人を選んだ決断の強さを感じた瞬間だった。

本当に、圧巻だったよ、夢想人

言葉も音も光も世界も、優しくて強くて広くて輝いてた。

最後にもう一度言う、

「この7人となら誰も知らない景色を見にいける」ほんとにほんとに心からそう思えました。